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症状が出たとき
気をつけて!こんな症状
子どもは、体に変調をきたしても、なかなか的確に表現できません。そこでお母さん。「ちょっとおかしいな」と気づいた時には、まずその様子をつぶさに観察してみてください。
痛みや発熱はあるのか、顔色に変化はないか、おしっこや便の状態はどうだろう、発疹はないか、・・・・・・。
子どもにどんな症状があって、それはいつごろからはじまり、どのような起こり方をしたのか(突然に、あるいはだんだんと)といったことをきちんと整理しておくと、病院での医師の問診にも、より細かく伝えることができ、より良い診断の助けになります。
熱がある
熱はさまざまな病気の症状としてあらわれます。体の様子をしっかりと観察してください。食欲などにも注意を。
※下記表を右にスクロールしご覧ください。
熱がある | ⇒ | 熱が続いている | ⇒ | 咳が出て、息が苦しそう、顔が青白い | ⇒ | 肺炎、急性気管支炎などの疑いがあります。 病院へ。 |
⇒ | 高熱が続いて、尿が濁っている、顔が青白い | ⇒ | 急性腎盂腎炎が考えられます。小児科へ。 | |||
⇒ | 急に熱が出た | ⇒ | 軽い咳や鼻水、下痢などがある | ⇒ | まず、かぜが考えられます。安静、保温を心がけてください。 1~2日たっても熱がひかない時には、小児科へ。 |
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⇒ | 急に熱が出て、数分でおさまるひきつけを伴う | ⇒ | 熱性けいれんの疑いがあります。静かに寝かせて、頭を冷やしてください。 落ち着いたら小児科へ。 |
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⇒ | 強い腹痛を伴う | ⇒ | 虫垂炎の疑いがあります。お腹を温めないでください。すぐに病院へ。 | |||
⇒ | 軽い腹痛、下痢を伴う | ⇒ | 急性胃腸炎、インフルエンザの疑いがあります。小児科へ。 | |||
⇒ | 咳がひどく、息が苦しそう | ⇒ | 気管支炎、肺炎、のどの痛みがあれば扁桃炎などが考えられます。 保温、保湿に気を配り、なるべく早く小児科へ。 |
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⇒ | 耳の痛みがある、ものを噛むと痛がる | ⇒ | 中耳炎やおたふくかぜの疑いがあります。冷湿布をしてあげて、安静に。小児科へ。 | |||
⇒ | 尿に濁りがある、排尿時に痛がる | ⇒ | 膀胱炎や腎盂腎炎の疑いがあります。 水分の補給を忘れずに。小児科か泌尿器科へ。 |
発疹が出た
皮膚に発疹があらわれたとき、かゆいところをかきむしるのは禁物です。また、発疹が消えるまで、入浴はひかえましょう。
※下記表を右にスクロールしご覧ください。
発疹が出た | ⇒ | 熱がある | ⇒ | 熱が出ると同時に発疹があらわれた | ⇒ | 水疱があってかゆい | ⇒ | 水ぼうそうが考えられます。小児科へ。 |
⇒ | 赤く小さなブツブツが全身にあらわれた | ⇒ | 風疹の疑いがあります。小児科へ。 | |||||
⇒ | 両頬に赤い斑点があらわれた | ⇒ | 伝染性紅斑が疑われます。小児科へ。 | |||||
⇒ | 熱が出てから2~3日後に発疹があらわれた | ⇒ | 手の平、足、口の中に水疱があらわれた | ⇒ | 手足口病の疑いがあります。小児科へ。 | |||
⇒ | 手の平や足が赤くなり、目が充血し高熱が1週間も続く | ⇒ | 川崎病が考えられます。すぐ小児科へ。 | |||||
⇒ | 何か薬を服用した後に発疹が出た | ⇒ | 薬疹の疑いがあります。小児科へ。 | |||||
⇒ | 熱はない | ⇒ | 水疱が破れて広がり、かさぶたになった | ⇒ | とびひが考えられます。患部をかかないように。 | |||
⇒ | かゆみがひどく、顔や首、ひじや膝の裏に発疹ができる | ⇒ | アトピー性皮膚炎の疑いがあります。皮膚科か小児科へ。 | |||||
⇒ | 赤く盛り上がったブツブツが全身に出たり消えたりする | ⇒ | じんましんが考えられます。何を食べたかを記録しておいて、皮膚科か小児科へ。 | |||||
⇒ | 顔や膝の裏、ひじの内側などにブツブツや水疱があらわれる | ⇒ | あせもや湿疹が疑われます。皮膚科か小児科へ。 |
せきが出る
せきは一種の防御反応。炎症から体を守ってくれます。しかし、急に激しくせき込むときは要注意です。
※下記表を右にスクロールしご覧ください。
せきが出る | ⇒ | 熱 が あ る |
⇒ | 軽いせき、くしゃみや鼻水などを伴う | ⇒ | かぜでしょう。安静にして、様子をみましょう。 |
⇒ | のどの痛み、高熱、下痢、吐き気、関節や筋肉の痛みを伴う | ⇒ | インフルエンザの疑いがあります。小児科へ。 | |||
⇒ | たんがからみ、特に夜間はゼーゼーする | ⇒ | 気管支炎や肺炎、細気管支炎などが疑われます。小児科へ。 | |||
⇒ | 特に夜間、犬の遠吠えの様な音のせきが出る、粘りけのあるたんが出る | ⇒ | 急性喉頭炎の疑いがあります。保温に心がけましょう。小児科へ。 | |||
⇒ | 呼吸がゼーゼー、ヒューヒューとなり、せき込みを繰り返す | ⇒ | 小児喘息や喘息様気管支炎が疑われます。(熱がない場合も多い)小児科へ。 | |||
⇒ | 顔色が青ざめ、ゼーゼーが激しく、時に呼吸困難をまねく | ⇒ | 気管支喘息や肺炎の疑いがあります。すぐに小児科へ。 | |||
⇒ | 熱 は ない |
⇒ | 特に起床時に激しくせき込み、長時間続き、よくたんがからむ | ⇒ | 気管支拡張症が考えられます。小児科へ。 | |
⇒ | 顔を真っ赤にしてせき込むが、せきがないときはけろっとしている。時にむくみ、嘔吐を伴う | ⇒ | 百日せきが考えられます。保温、保湿を心がけてください。落ち着いている時に、小児科へ。 | |||
⇒ | 突然むせて、激しくせき込む。呼吸が苦しそう | ⇒ | 何か異物を飲み込んだ可能性があります。すぐに病院へ。 |
下痢をした
下痢をしたときは、脱水症状、つまり体内の水分が不足することが気がかりです。水分の補給を忘れずにしましょう。
※下記表を右にスクロールしご覧ください。
下痢をした | ⇒ | 急に下痢をした | ⇒ | 水の様な便、血や粘液の混じった便を頻繁にして、ぐったりしている | ⇒ | 急性胃腸炎や食中毒の疑いがあります。水分を補給して、すぐに病院へ。 |
⇒ | 軟便、下痢のほかにかぜの諸症状がみられる | ⇒ | かぜでも下痢を起こすことがあります。安静にして、しばらく様子を見てください。 | |||
⇒ | 下痢以外に、これといった症状はみられない | ⇒ | しばらく様子を見てください。なかなかおさまらない時には小児科へ。 | |||
⇒ | 普段からよく下痢をする | ⇒ | 牛乳を飲んだり乳製品を食べるときまって下痢をする | ⇒ | 乳糖不耐性下痢が考えられます。一度、医師に相談を。 | |
⇒ | 牛乳など特定のものを食べると下痢が起こり、時に血が混じったりする | ⇒ | 腸管アレルギーが考えられます。小児科へ。 | |||
⇒ | 下痢、便秘を交互に起こし、時には吐き気、腹痛などを伴う | ⇒ | 過敏性腸症候群、慢性消化不良症などが考えられます。一度、小児科へ。 | |||
⇒ | 発熱があり、便に血液がついている | ⇒ | 赤痢やキャンピロバクター腸炎の疑いがあります。すぐに小児科へ。 |